消防法で人の出入りの激しい施設では、燃えやすい物を置いてはいけないなどの
細かいルールがあります。その他にも備品には防炎物品を使うことが決められており、
カーテンや暗幕やじゅうたんなど、火が付いても燃え広がらない加工の物を
使わなければいけない決まりがあるのです。
この中には暖簾も含まれるのです。
防炎暖簾が必要な施設は高層建築物と地下街の他には、劇場やショッピングモール、
また映画館などの集客率が高い建物になります。
防炎暖簾は防炎シールが張られている規格適合品を、必ず選んで使うようにしましょう。
防炎暖簾はオーダーで製造可能です。上記の法律で決められた場所以外でも、
念のために展示物や看板や暖簾などは防炎処理してあると安心になります。
冬の乾燥した季節は火が燃え広がるのも早いので、念には念を越したことはありません。
消化器やバケツに水などを用意しておくと、もしもの時には安心です。
防炎暖簾はセットでオーダーしておいて、汚れる前に洗って使うと清潔になります。
店先の暖簾が汚れているとイメージダウンなので、洗っても繰り返し使える防炎暖簾だと猶更利便性があるのです。
転ばぬ先の杖ではありませんが、顧客相手のビジネスをするならば、火事や地震などの災害対策は常に万全でなければなりません。
暖簾の意味とデザイン
暖簾は数タイプのモデルがありますが一般的には店先にかけておいて、目隠しの意味や太陽光などの
日差しを遮ったり、風や埃から店の中を防ぐ効果などを有しております。
何よりも店先にかけておけば、本日は営業していることが一目見て分かるのです。
こうしていくつもの役割を暖簾は持っております。
近年はプリンターの進化やパソコンの普及に伴い、以前よりも敷居が低く安価に暖簾がオーダー出来る環境になりました。
費用対策効果の高いプリントや、丈夫で長持ちして発色の良い化繊系の布なども選ぶことが出来ます。
もちろん古風な藍染の抜き染めをしたりなど、伝統的な日本の染物のデザインを依頼することだって可能です。
屋号や家紋を入れてお店の看板や、たとえば歌舞伎役者の控室の前に飾ることもあります。
更に近年では防炎タイプの暖簾も発注しやすくなり、劇場やホールなど観客が集まる場所での利用にも対応出来るようになりました。
市町村の文化ホールや学校などのステージで緞帳を見たことがある人は分かると思いますが、
こうした布系のアイテムには防炎シールの提示があるのです。
人が集まる場所では消防法で様々な決まりがあり、暖簾も防炎加工をしなければなりません。
市町村や集客施設の担当者は、備品を発注する時に覚えておくといいでしょう。