撥水のれんのメリットについて考える

空気の遮断は感染症の予防になる

のれんを長持ちさせるためにウイルスが原因となる感染症の中でも、市中感染が問題になる病気の多くは飛沫を介して感染します。
特にインフルエンザウイルスやコロナウイルスは微細な飛沫によって感染するので、
感染している場合は咳エチケットを守り、予防のためには空間中に飛散したウイルスを吸引しないように
マスクを着用することが肝要です。

それと同時に、空間中に持ち込まれたウイルスを少なくすることも大切で、
換気が推奨されたり空気清浄機を利用するのはそのためです。

お店のレジや受付の窓口でビニールカーテンが利用されているシーンも多くありますが、
ウイルスを含んだ飛沫を防ぎ空気を遮断することは大切な予防措置といえます。

のれんで空気の遮断

のれんも同様に空気の遮断をして感染予防を図る場合、効果が期待される道具のひとつです。
のれんの場合は人の出入りによる空気の流れが生じますが、飛散した飛沫の拡散防止に対する効果も期待できるでしょう。

また、のれんは天井から吊るす形での設置が可能かつ、ビニールと違って不透明なので
目隠しになると同時に、空間のインテリアとして自然に導入することが可能です。

抗菌性能のある物や洗いやすい素材を選ぶことも、効果的な方法といえます。

のれんは断熱にも役割を果たす

玄関と廊下の間や扉のない階段の入り口付近は、冬になると住宅の中でも寒さを感じやすい場所です。のれんの断熱効果
冬の寒さが厳しい地方では玄関が二重扉になっているなど、室内の温度を保つための工夫がなされていますが、
一般的な住宅やマンションをはじめとする集合住宅では二重扉の設置は難しく、
冷たい空気を遮断するにはのれんのように後付けできる道具が求められます。

住宅で断熱効果を期待してのれんを設置する場合には、いくつかのポイントを抑えることが大切です。
まず、玄関からの冷気を防ぐ場合には、人の出入りや来客対応の頻度を考え、
安全性や移動の妨げにならない様クリップなどで空けておく時間を作ることも検討しましょう。

長さにも注意が必要で、一般的な目隠し用ののれんだと低い場所から入り込む冷気が遮れないので、
断熱効果のある長い物を選ぶことが重要です。

また、階段から流れてくる空気を遮りたい場合は事故を防ぐため、人の出入りが多い時間には開けておくことも考える必要があります。
のれんはカーテンのようにレールを設置しなくても使用できますが、あまり厚みのある重たいものは設置できません。

断熱の役割で設置するなら、断熱性能のある物を選びましょう。