のれんは飲食店などの軒先に出ていれば、営業していることが一目瞭然でわかるため、
お店の宣伝効果が期待できるアイテムです。

のれんの良さは、扱いのしやすさに表れます。宣伝効果が高い看板と比較してみると、
設置するにしても架け替えや撤去する場合でも、手間やコストがかかります。

色あせてしまった場合なども費用などの問題で容易に交換できないですし、
地震などで災害の際には凶器ともなりかねないため、設置やメンテナンスには気を遣うものです。

その点、のれんは軽く、人の目線の高さなど目に付きやすいところに掲げるため
宣伝効果としては高く、気に入ったものに交換するのも簡単です。

それで、看板の代わりにのれんを利用するところも増えているようです。

さらに、今では染色技術も発達し、シックな色合いだけでなく明るい色調のものも作れるようになりました。
加えて素材も進化しており、お店の雰囲気に合うものをチョイスできるようになっていることも
注文が増える要因となっています。従来にない質感や色合いの商品も出ているので
選びやすくなっていると思いますが、オリジナルのものを作ることでよりインパクトが増し、
宣伝効果を高めることができます。

蛍光色を使ってオリジナルのものを作る

のれんというと雰囲気的に古風なものになるイメージがありますが、染色技術は格段に進歩していて、
和の雰囲気の中に洋風のテイストを織り込んだり、驚くほど現代的なものもできるようになっています。

通常、生地を染める過程で使われる材料には、染料と顔料があります。
今までよく使われてきたのは染料で生地を染めると裏に抜けてしまいます。

一方で蛍光色が多く使われる顔料は、塗料として発達してきたものなので、生地を通り抜けることなく染めることができます。
そのことを利用して表裏の両面とも染色できるメリットがあり、風に吹かれて布の裏が見えたときや
お店をくぐったときに独特の色合いを見せることができるので、使い方のバリエーションが広がります。

オリジナルのものが作れるということで他店と差別化を図るには大きなメリットがありますが、
目立ちやすい色と目立ちにくい色があるなど、仕上がりがイメージ通りにならないこともあります。

また、染料自体がその他のものに比べて割高になる場合もあります。それで、オーダーする場合には
デザインする段階から制作会社に見てもらい、製作が可能か、どんな仕上がりになるかを
相談することが理想のものを作るうえでカギとなります。