撥水のれんには生地自体に撥水機能のあるものと、元々撥水機能がない生地に
撥水を施す方法の2パターンがあります。
生地自体に撥水機能が付いているものとしてはナイロンが一般的です。
ナイロンの糸を高密度に織ることで撥水加工が施されることになります。
ナイロンにはナイロンタフタやナイロンオックスなどの種類があります。
のれんは基本的に薄手の生地なのでナイロンナフタを使用するケースが多いです。
他の布を使用して撥水のれんを作りたい場合は撥水加工を施すという方法があります。
撥水加工を施すための撥水剤を使用すれば様々な布に撥水加工を施すことが可能です。
撥水加工をしても通気性は維持されるので非常に便利です。
撥水加工を施すことで濡れにくくなることが考えられますが、それだけではありません。
布が汚れてしまう原因の多くは汚れの成分が液体となって、生地に付着してしまったり
生地の液体に混ざってしまうことにあります。
生地に固体のものを付けても汚れがつくことはあまりありませんが、
液体のものを付けるとすぐに汚れてしまうことからもそれが分かります。
固体を付けて生地が汚れてしまう時はその固体から染み出した液体が付いているケースが多いです。
つまり、汚れはほとんどの場合液体の状態で生地に付いているということです。
撥水加工を施すことにより、液体が付きにくくなることで汚れにくくなるということです。
また、生地が持っている色を守ることにより、色褪せを防ぐ効果も期待できます。
昨今ではインターネット上で撥水加工のサービスを行っているお店も多いです。
そのため、家の近くにそういった店舗がないという方も気軽に撥水加工を行ってもらえるようになってきました。
撥水加工を施してもらう時はその後の手入れの方法などを詳しく知っておくことをおすすめします。
丁寧にケアを行うことによって撥水の効果をなるべく持続することができるようになります。
少しのことで大きく変わります。